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個人的な生活と思索の記録です

旅日記5

さて、実は山登りした時点で、まだ回りたい美術館や教会があったのですが、芝生のせいか、すっかり気が失せてしまい、突如別の街に出かけることにしました。

行き先は、ウフィツィを見て回るうちに興味が強くなって決めた、中世の街、シエナ
ここならバス往復で1日旅行ができます。
ただし観光の最終日のため、帰りのバスなども慎重に選びます。
いざ行ってみれば、危ない地域とされていたバス乗り場周辺も(なぜどこの国もバス乗り場は危ないんだろう)朝のせいか問題なく、ただしバスは激混みで、1時間半立ちっぱなしでバスに揺られました。

こうして着いた先はシエナ。歩いてすぐに中世の城塞都市のなごりが現れます。
思わずたくさんの写真を撮り、カンポ広場へ。
実はこの広場を一番の楽しみにしていました。

わー広い。しかもボボリ公園の芝生同様、みんなねそべってる(笑

初めて暑くなった日。石畳の上もおもいっきり気持ちいいです。ただ、鳩が高速で飛び交っておそわれそうになりますが(笑

やはりドゥオモに行き、周辺の美術館や教会、礼拝堂の中を巡って、お土産の皿や食材などを購入し、再びカンポ広場の塔に上ろうと長い列に並んでいるうちに雨が降り出し、列は全く動かなくなりました。帰りのバスの時間を考えると、これは隣の美術館だけにしようと、あきらめることにして。

バスは直通と途中乗り換えの2系統があるのですが、もちろん、トラブルを避けるため直通を待ちます。
しかし、乗り換え系統がほぼ時間通りに行った後、10分後に出るはずの直通が全くくる気配なく、それから結局1時間、バスステーションでうろうろしていました。多くの人がフィレンツェに行こうとしていたのですが、やはり一緒に真剣に降っている雨に濡れて待っています。
わたしの頭の中は、帰りこそはなんとしても座るぞ、との思いしかなく、ようやく待って座った座席のとなりには、後から仕事中のおじさんが。
イタリアのおじさんのコミュニケーションとその近さ、濃さに半ば圧倒されつつ(笑、同時に観光地ならではのサービス精神旺盛(過剰?笑)な関わりに感心させられました。わたしはといえば、そんなに踏み込んできてくれるにもかかわらず、イタリア語がほとんどわからないことに申し訳なさでいっぱいで、今度くるときにはちゃんと準備して来ようと、気持ちを新たにしたのでした。

フィレンツェでの最後のディナーはディナーとして、ホテル近くのレストランでなんとか一人座らせてもらいとりました。
満足して座っていると、後ろから店員さんの声が。「うちはレストランでバールじゃありません。飲みたいだけならバールにいって!」

これは差別発言のつもりはないのですが、どうも、私が入ったお店の店員さんは黒人さんが割といて、その方々はそれぞれかなりできるプロのようでしたが、アジア人の1人客であった私は何度か冷たくされました。同じお店でも他の店員さんは気持ちよく応えてくれたのですが。。気のせい?

で、後ろの発言。後から考えるとそういう文化であって当たり前なのですが、考えさせられる一件でした。