日野原先生
現役で居続けるかどうか。私の職業でも、常につきまとう問いではあります。
日野原先生もまた、臨床医師として生涯現役で居続けていらっしゃる方の一人。現役とはここでは、「現場」に直接働きかけ続けているという意味合い。
身の回りのことに置き換えてみたときに、たとえば管理職になり経営者になったときに、現場の仕事をどのくらいの割合で残すかというのが課題としてあります。
逆説的ではありますが、そうした方々が現場の直接の関わりを完全になくしてみると、自分が管理するはずの事業が見えてこない。実際に身体を動かしてみないと、どういう課題、問題点、顧客の状況や自社に対して感じていることなど、大事なことのほとんどが見えなくなると思っています。
なので、本当は管理のほうが現場仕事より得意なほうだとしても、やっぱり何かしらかかわり続けないと、つらいのですね。
今はいい時代だと思います。大きな企業でも完全に管理だけという人はほんとうに少なくて、みなさん現場にかかわっていらっしゃる。いわゆる「プレイングマネージャ」と呼ばれる立ち位置にある方がほんとうに増えたように思います。それがむしろ標準かもしれませんね。
おそらく企業がさまざまな環境の中でスリム化する中で結果的にたどり着いている内部状況だと思います。
ただし、問題があるとすれば、そのような立場の方々の目指す理想像や成功する働き方のパターン(ベストプラくティス)などが明確に示されていないということでしょうか。
多くの方の模索の末に、あちこちで徐々にできあがってくるのだと思います。が、その前にどうぞ、みなさま体調にお気をつけて、何をもって自分の人生の楽しみとするか踏まえつつ、がんばりたいものです。
日頃より幸せに敏感でいたいものです。
(以下、日野原先生のFBより引用)
「人は不幸に敏感で 幸せに鈍感なことを
平素から心得ておきましょう。」
素適な一日をお過ごし下さい。