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個人的な生活と思索の記録です

WTC見学コースにて


体験談を終え、解説に戻ったジョーンが見学者に伝えたことは、911の被害者は不幸ではない、自分自身は事故後、とても幸せだと言います。事故によって、50万人もの人たちがたった1つの目的のためにここニューヨークを訪れました。被害にあった人を励まし、助ける。自分はあのとき、被害者で、多くの人に助けてもらった。けれど、自分の人生は変わった。あの後、自分が人の役に立ちたい思いで、このボランティアを続けているとのことでした。

私たちが行列を作ってツアー開始を待っていたとき、ジョーンが一人ずつ、見学者たちに話しかけていました。日本からきたという私の言葉に、彼女は少し驚いて、今日はすでに早い時間に日本人がきていて、さらについ先日福島と郡山を訪問したところだと話してくれました。日本の被災地の視察と被災者との出会いのあと、奈良を観光して東京からニューヨークに戻ってきたということです。奈良もすばらしかったと言っていました。みると彼女の胸元には、福島を元気にしようといった意味の小さなバッジがついていました。

一方、キャシーは、サウスタワー跡のサウスプールという記念の場に刻まれた、ご主人の名前のところに見学者を案内してくれました。もの静かな人だったので、四辺の片隅にひっそり刻まれた場所を、彼は気に入っていると思う、とのことです。

ツアーの出発点である、911 Tribute Centerにも、世界中からの励ましのメッセージが掲載されています。