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個人的な生活と思索の記録です

『クラッシュ』観てきました

[Review]
いい映画はどうしても、この季節を中心にその前後に集中してしまう傾向があるようで、近頃はなかなか見たい映画が追いつきません。

そんな中でも飛びつくようにしていってきたのがこの作品。
数少ない上映館のうち、水曜ということもあって、シャンテは文字通り満員でした。

クラッシュ公式サイト。
http://www.crash-movie.jp/

監督は昨年アカデミー賞を受賞した『ミリオンダラー・ベイビー』の脚本家だそうです。今回も脚本を担当(共同)、さらに初監督作となります。

アカデミー前哨戦といわれるいくつかの賞を受賞しながら、話題になっているというから、今年のアメリカはますますインディペンデントな作品が「主流」になるという逆転現象が起こっているようです。

内容は、一口では語れない、いくつものストーリが複雑に絡み合いながら展開していく、しかしオムニバスというわけでもない、アメリカらしからぬ複雑な作品。

しかも、出演俳優は、豪華な性格俳優たちがそろいました。おそらく間違いなく、この作品に魅せられた人たちなのでしょう。

ただ複雑といってしまう中にわたしが感じるのは、独立後200年を超えたアメリカの成熟期がいよいよ来ているのかという印象です。

911以降、アメリカはさまざまな愚行・美談を見せてきましたが、垣間見えるのは不確定な現実に直面した個人個人の迷い。現実に立ち向かう必要を感じた彼らが現実に対峙する誠実さがきっとインディペンデント系映画の人気を支えているのはないかと。

それが出ているひとつの例が、この作品の中に善悪、正誤、上下などが定まったものがひとつとしてないこと。まるで東洋的な世界観です。ここまで浸透しましたか・・・?

ちなみに、マイミク ランポさんの日記はこちら
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=89252967&owner_id=592320

彼はラブストーリといってます。たしかにそうともいえます。

サンドラ・ブロックはあいかわらずな姿でした。が、相変わらずなら、賞は取れないのよね。。変わってほしくないけど、いつかは賞もとってほしい orz