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個人的な生活と思索の記録です

大前さんによるNEC(国内メーカー)の分析が

★株主から見た NEC の立て直し方
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/a/61/


今日発見した記事です。日経BPのサイトに掲載の大前研一さんコラム、『「産業突然死」の時代の人生論』 は、たいてい欠かさず読んでいるのですが、今回はメルマガニュースに出る前に、早々とNECの社内ブログの書き込みから知りました。

NECの社内のこうした試みはたいへん画期的で盛り上がってもいて、できることなら参加したかったのですが、さまざまな見えない壁によって阻まれました。

ま、それはともかく。。。



以後、数箇所を引用していきます。

なぜ NEC か。それは同社が典型的な日本的企業の一つだからだ。

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日本の総合電機メーカーの未来は、二つの道に分かれてきている。そして間違った方向に進みつつあるのが NEC というわけだ。

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NEC の海外依存率の低さは抜きんでている。

→ 当たり前ですが、いちいち明確です。NECが海外に弱いことはわかっていたのですが、データを示して外部の方に説明されると改めて認識します。


PBR が示す“買収の対象になりやすい会社”

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市場の情報操作に弱くなっているNEC

→ これらに対して大前さんの意見は、まず正論を吐ける経営者を外から呼び込み、次に海外のメジャーな会社と組ませると。
そして、残った日本独自の事業では官公庁の仕事だけを請け負う。これで文字通り”日本電気株式会社”に。


NEC はそうした大きなカケをしないためにジリジリと国内に閉じこめられて収益が出なくなっているケース。ソニーは社運をかけて大きなカケに出たものの、ユーザーや技術をより詳細に分析したマイクロソフト任天堂に足下をすくわれたケース。どちらも優れた技術を社内に持つだけに、経営力の不足がここに来て露呈している。


→ 経営力の不足。こんなに明快に言い切っていただいて、こんなに 分析してもらってありがたいです。

NEC社内ブログによれば、すでに”わかっている”こととしていますが(というか、わかっているならすぐに何とかしてほしいです)、一般のグループ社員はまったく自覚していないはず。
これを機に、危機感を喚起できれば。

しかし、このような現状で、Nはまだ、大前さんのいうような方向を見せてはいません。従来通り、社内たたき上げの社長と役員で、建て直しの道はないのでしょうか。

ここに転載した図表をみると、ほんとうにいまや待ったなしに見えます。
大きな船はすぐには沈まない、まだまだ気楽に過ぎるのでしょうか。

私としては、今日さっそく、自分の事業本部の管理職の方々に参考として報告してきました。けっこうインパクトあったかも。


※:文章と図は上記URLからの転載です。