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個人的な生活と思索の記録です

女性としてのハンディ?南場智子さんを観て

最近いくつかのご相談をいただき、でかけていっています。
逆に、わたしも相談事で出かけていって。結果としていろんな方と新たな関わりを持っています。
それは本当に楽しくてたまらない経験で、一体この先何を手がけたらこのような生活を送ることができるのだろうなどと思ったりもします。

わたしが昨日ようやく観たビデオの中の南場智子さんの姿は、久しぶりにおなじ女性としてあんな風になりたい、と思える姿でした。
仕事柄、同僚には女性の割合が多いのですが、今までついた数人の同性の上司は、いずれも悲しくなるほど若き日々の激務の疲れをいろんな形で抱えていて、ごく最近まで、わたしは女性がキャリアを積むには、健康や幸福を犠牲にしないと手に入らないとさえ思い始めていたくらいです。つまり幸せと仕事の両方を手にしているように感じられる人が少ない。

これには、女性が男性と同様にステップアップしようとしたときにどうしても直面するハンディキャップのこともあります。
たとえば、結婚出産子育てといいますが、それはもちろんのこと、毎日の食事、身だしなみ、大げさなことでなくても、やる必要のあること、やるべきと思われていることなどが男性よりもずっとたくさんあります。
わたしもそれは、効率よく省力化したり、様々な工夫次第で男性と肩を並べるのは簡単なことと思っていました。

でも、以前米国の学生寮に1週間ほど滞在したとき、壁の薄い隣や向かいの同僚の男性たちが起きてから出発するまでの時間の短さにすっかり驚いたのでした。
当時まだ女子学生並みにシンプルなスタイルだったわたしでさえ、顔くらい洗うし髪もとかす。どう考えても、分刻みで膨大な本を読み難しい宿題をしていた当時、紅一点だったわたしはもうついて行けないと思ってしまいました。
同時に、そこをついていってさらに優秀な成績を残す女性の多いこと。その努力と才能にうらやましくもあり、あこがれも抱きます。

南場さんの場合、そのキャリアと才能は、実は最初から認められていなかったのではと推察します。彼女の力は、現場で1つ1つ結果を残して土臭く仕事をしていく中で認められ、チャレンジの場を与えられ、そして自ら羽ばたいたのだろうと感じました。


このビデオでの南場さんと脳科学者の茂木健一郎さんとの1対1の対談をみると、交互に笑顔になったり真剣になる表情が非常に興味深く、さらにNHKのWebサイトでアシスタントの住吉さんが語る撮影合間の二人のかみ合わないやりとりがほのぼのとして、お人柄が垣間見えて、さらに魅了されたわたしです。
南場さんのように厳しい経営判断ができるまでのスキルは、まだ自分にはないと思うのです。もしかしたらコミットだけの問題かもしれません。でも、経験以外で補えるものは今から補いたい、切に思います。

NHKプロフェッショナル仕事の流儀:キャスターコラムより
http://www.nhk.or.jp/professional/column/070308/index.html