Vision is power. You can change the world!

個人的な生活と思索の記録です

「脳科学」感性トレンドのその後

確か、黒川伊保子さんの感性トレンド講座(当時)という講座を受講したのはちょうど2年前のことだった。

今週、久しぶりに黒川先生の講義があるということで、聞きに行ってきました。目的は主に、最近のトレンドの大きな変化をどうみているか確認すること。
確かに、波は来ている。言ってみれば、いま、巨大タンカーが大海原をゆっくりと、方向転換している、その真っ最中というところか。あくまでもわたしの感覚だけれど。

黒川伊保子さんの感性マーケティング講座
http://www.attackers-school.com/course/sy/kansei/kansei.htm

黒川さんはもともと、AI(人工知能)の研究をしていた方で、現在の研究対象は大きく3つに分けられる。語感分析、男性脳女性脳、感性トレンド。これらはまったく関係のないものではなく、どれもが脳の機能を分析した結果をもとに理論を展開し、黒川さんご自身の会社、感性リサーチでは実ビジネスのコンサルティング等を行っている。


脳の機能について昨日、黒川さんは、この春のドラマでキムタクが、脳科学者を演じて、一気に脳科学の存在や意味合いを普及させることができたといっていた。もちろん、何年も前から、茂木健一郎さんらが脳科学の浸透させようと努力してきたのに、木村拓哉なら、それを実現するのには簡単なのねーなどとおっしゃっていた。軽い話だが、よく聞いてみるとなかなか深い。

余談はさておき、脳はその機能から人の気分を7年周期で変えていき、4回経ったところで1巡する、つまり56年で丸1周する、というのが感性トレンドの仮説だ。干支だと60年だからちょっとずれていて4年ちがいということになる。

ちなみに今から約56年前の世の中はどうだったかというと、1956年石原裕次郎がデビュー、1957年に太陽の季節でブレイクしていた。そのときちょうど、時代の変わり目だった。
ヒーロー不在の時代からヒーローの時代へ。バブリーなメタリックでエレキギターな時代のさらに前。その雰囲気だけでもなんとなく今と似ている感じがするかもしれない。
そうそう、麻生、鳩山両政権のそれぞれ祖父の世代もちょうどその頃で。

今回のセミナーでは「ヒーロー」が切り口となっていた。非常にわかりやすい例だったが、感性トレンドにのっとった流れは、もちろんアイドルや俳優だけの話ではなく、あらゆる商品やトレンド、もしかしたら政治も含まれる。


この話の中でもっともビジネスに関連して注目されるべき点は、2013年である。2013年、この年世の中の気分の14年ぶりの節目がやってくる。時代の変わり目である。世界はこぞってグローバル化で気分の波がそろいつつあり、さらに速度は以前より加速傾向。したがって2013年を待たずにすでに次の時代の香りを出している業界もちらほらあるようだ。
講義では、この夏ちょうど7年の波のちょうど中間点を越えたあたりから急速に変化が加速し始めるということを伺ったことがある。

新東京タワーの建設、宇宙開発事業の再評価、そしてファッションや音楽など。少しずつ、2年前にこの理論を知ったときに予測されていた空気が近づいていることがわかる。

3.5年後を境に時代の空気が変わる。つまり、いまから事業を立ち上げる人たちは、これを踏まえて企画して、今の方針に固執しないようにしないと、大きく踏み外す可能性がある。
たとえば1to1マーケティング。7年前くらいのポイントでブレイクしたが、次の時代にどう変わっていくか。
多色多品種百花繚乱の商品たち。これもどうなっていくか。

たとえば、こんなことである。

なぜ、人は7年で飽きるのか

なぜ、人は7年で飽きるのか