わが身を助ける?コミュニケーション
ここ1,2週間ほど、タフな交渉ごとが各地で展開されている。自分の周りだけですが(笑。
わたしが今の組織において、以前はやっていたのに今流行っていないことがいくつかある。
その一つが、相手への深い(深すぎる)関与である。
目を見て、会話を最後までつないで、というのはごくごく基本的なコミュニケーションシーン。
だけれども、ことIT業界に長くいると、それが相当に珍しく、難易度の高いスキルのように感じるようになる(笑
できないひとって本当に多い。
また、挨拶。とくに朝の挨拶をすることが少ない。
これについては、実家で父と妹にかつて尋ねたことがある。それほどまでに気に病んでいた時期があったのだ。
なにしろ、通算でも5,6年の間一方的に「おはようございます」と言い続けて、長い間返事をほとんどもらえなかったという経験さえあるのだから。
言わない方もひどいが、言い続ける私も相当だ。
さて、挨拶だ。
父の第2の職場は上場企業だったが、そこでも、妹の会社はマスコミ系だったがそちらでも(こちらはむしろMake senseかも)、挨拶なんかないよ、ただ朝来てみんな黙って席に着くだけだよ、と言った。
私は思わず耳を疑った。一般的な社会人であるわたしは最初の会社の姿がいってみれば「正しい」職場の姿と考えていたことに気づいた。
なんだ、そうか ー
と、言っていてはいけない。それでいいのか?
挨拶すればすべて解決するとは言わないが、それをきっかけに、全く関係のない日頃のわだかまりが解けたり、あるいはうち解けた関係を継続したり出来るだろう。
でも、静かにすべき職場があるということは、前職でようやく学んだ。
実は最初の会社は営業所だった。このような会社では、声も大きく元気ではつらつと声を掛け合い情報交換し合うのが重要。だが、メーカーで、SEやR&Dの部署などどうだろう。基本的に一人複雑なことを考え抜いていたりする。
つまり、その思考を途切れさせないようにするのが最大の援助だったりする。
SEのような技術系の部署でも、一通りの作業ができるようになれば、次は別の部門や会社とのコミュニケーションや交渉ごとが仕事となる。
いきなりやれといわれても、苦手な人にはとくに難しいのが対人関係だ。
だからといっては何だが、やはり挨拶ひとつとっても、最初から身につけて、思考と行動のバランスをとりつつ、成果物をしあげることができれば、おそらくはその結果はただ考えているよりもずっとよいものになるだろう。
交渉ごとのポイントとは、ほんの一瞬、ほんの1つのことだけである。
つまりその瞬間、目を見るか。最後まで聞いているか、会話を自分から切っていないか。云々。
それは、人と誠意を持って接するときの大切な極意。
それがひいてはのちのちの交渉ごとのときにわが身を助けてくれることになるのである。