なぜ人と組織は変われないのか(Immunity to Change)
ようやく読み終わりました。
なぜ人と組織は変われないのか――ハーバード流 自己変革の理論と実践
- 作者: ロバート・キーガン,リサ・ラスコウ・レイヒー,池村千秋
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2013/10/24
- メディア: 単行本
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いやー長くかかりました。しかし通算で1週間、10日ほどでしょうか。途中2週間くらい、本が読めなくなり、断念した時期がありますのでトータルで3週間以上?
それはともかく、発達心理学の関係でロバート・キーガンの著書として読み始め、そのからみで「免疫マップ(Immunity Map)」というものをつくる手法を知り、と、ここまではよかったのですが、多量の事例を読み進めるうちに、すっかり没入し、さらに会社の組織変革、自分のチームビルディング経験などに思いが至り、中断後の残り6割の部分は、じつは2時間弱で読破してしまいました。
この事例の最大の特徴は、これ、自分にも経験があるある、と思える点でしょうか。そればかりか、それを(免疫マップを利用して)どのように気づきを得て解消、成長していったかが、翻訳物にも関わらず、リアルに分かります。
たとえば、忙しくなりテンパってきたときに、どうしても感情的に動揺してとっ散らかってしまう女性、有能な部下がたくさんいるにもかかわらず、自分をできる男に見せたいばかりに、いつまでも権限委譲しないマネージャ、など。
いますよねー というか、こうなってしまう場面って、ありませんか。
いつもでなくても、自分でも、あああのチームのときには、あんなメンバーで、こうなってたなー私。とか。思い出してみたり。
本当、人間って洋の東西を問わず、似たようなことをやっているものです。
最後の方は、免疫マップの作り方なので、改めてやってみたいと思います。
ちなみに、著者のロバート・キーガン博士とリサ・レイヒーは、この手法で個人と組織の変革をサポートするコンサルティングをしているようです。
免疫マップとは、4列の表で、1つめが達成したい改善目標、2つめがその阻害行動。3つめが裏の目標、4つめが強力な固定観念です。1つめから順に解き明かしていくのですが、これらを周囲の協力を得ながら作り上げていくのがおもにやることです。
この過程において、真摯なコミュニケーションが生まれるのがミソ。
一人で表を作るのももちろんできるだろうし、いいけれど、大勢の関係者でできると、これがまた新たな化学反応等もあったりなどして、たのしいだろうなと思いを馳せる今日この頃です。笑
(2014.01.30 09.50 文字修正等更新)